BRAZILIAN JIU-JITSU

ブラジリアン柔術(BJJ)ってどんな格闘技?

ブラジリアン柔術は格闘技に分類されますが、その中でも柔道やレスリングといった「組技系」と呼ばれる格闘技にの仲間になります。柔術は寝技での攻防が中心で、空手やボクシング、キックボクシングのような「打撃系格闘技」と違いパンチなどを対戦相手に当てるようなことは一切ありません。ブラジリアン柔術はもともと日本の柔道がブラジルに渡り、独自に進化したもので最初は護身術や格闘技の1つとして世界に広まりましたが、現在では国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)によってルールが制定されスポーツ化が進み、老若男女誰もが楽しめるものになりました。

打撃のない柔術にはもちろんノックアウト決着はなく、柔道のように相手を投げて一本勝ちや、レスリングのようなフォール勝ちもありません。ブラジリアン柔術は寝技で相手をコントロールして、最終的に関節技や絞め技でタップ(降参の意思表示)を奪うことを目指します。もし競技時間内にタップを奪えなかった場合は、相手からポジションを奪うことで得られるポイント数で勝敗を決めます。

身体を使ったチェスとも例えられる柔術は、力やスピードよりテクニックや戦略が重要視されるので、加齢による体力差が出づらいと言われている。日本人の競技人口の比率では30〜40代が最も高く、定年後からはじめたという方も珍しくありません。実際に30歳以上の年齢カテゴリーの選手が集まる全日本マスター選手権には毎年多くの選手が参加します。また、国際ブラジリアン柔術ルールでは4歳から試合に出場できるので、子供と一緒に柔術を楽しむ家庭も多いようです。

インストラクター

小林 充

小林 充

宮保 正貴